めっきについて めっきとは? めっきとは? テクノロジーに支えられ、実績に裏づけられたノウハウ。 確かな技術で限られた資源を支えています。 鉄は、強靭で、用途に応じて自在に加工できるなどの優れた特性を持つため、古くから人々の暮らしに欠かせない金属として幅広く用いられてきました。 しかし、錆びやすいという欠点を持っています。 それを防ぎ、鉄鋼製品の長寿命化を果たすのが、わたしたちが行う「溶融亜鉛めっき」です。 先進の技術で、限りある地球の資源を守ります。 優れた防食効果を発揮する溶融亜鉛めっきの4大特性 「防錆」それは資源を守ること 鉄を錆から守る方法はいろいろですが、鉄の表面が化学変化を起こさないように、まず空気との接触を断つことが基本です。 しかし、空気を遮断するために表面処理をした被膜が容易に剥がれるようでは意味がありません。 この点、溶融亜鉛めっきは、鉄素地と亜鉛が互いに反応して密着するため、塗装など他の表面処理法では得られない密着性で、優れた防食効果を発揮します。 さらに、使用されるに従い、表面に緻密な保護被膜を形成し、耐食性をさらに強化。 頑丈にそして余すことなく均一に鉄を守って強度を持続させ、高い経済効果をもたらします。 現在では、機能的にも最も有効な防錆法として評価が高まり、年々需要も拡大しています。 ■ 溶融亜鉛めっき層の断面写真 鉄素地と亜鉛が反応してできた合金層は純亜鉛層に覆われていますが、亜鉛はさらに大気に触れると酸素と反応して酸化亜鉛となり、また、炭酸ガスと反応して塩基性炭酸亜鉛の薄い皮膜を形成します。 これらの皮膜は緻密で密着性に優れているため、外部の腐食環境から錆を遮断する防食皮膜の役割を果たします。 また、亜鉛表面が破壊された場合には、イオン化傾向が大きい亜鉛が溶け出して鉄素地を守り錆を防ぎます。 1. 製品寿命を大きく伸ばす抜群の耐食性 溶融亜鉛めっきは、純亜鉛層の緻密な保護被膜と、鉄素地に対する電気化学的な犠牲防食作用によって、抜群の防錆効果を発揮します。大気、淡水、海水、土壌などの厳しい環境条件から鉄を守り、寿命を大きく伸ばします。 2. 他の方法より経済的なミニマムメンテナンス 溶融亜鉛めっきは、長い年月にわたって防錆効果が持続しますから再処理などのメンテナンスは必要ありません。 長期的に見れば、他の防錆法と比較してもはるかに経済的です。 3. 衝撃・摩耗にも強い鉄との優れた密着性 溶融亜鉛めっきは、鉄素地と亜鉛とが互いに反応して緻密で厚い合金層を形成し、鉄に強固に密着します。 そのため、衝撃や摩擦にも強く、鉄素地をしっかり守ります。 4. 複雑な構造も、すみずみまで完全均一にめっきできます 溶融亜鉛めっきは、金属の亜鉛を高温で溶かしためっき槽に浸漬するため、構造や形状の複雑な製品や、タンクやパイプの内側など、目に見えない部分、手の届かない部分でも隅々にそして均一に亜鉛皮膜を形成することができます。